バートン

LOGAN ローガンのバートンのレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
5.0
とにかく泣いた。

最後は切なく脆い。17年の間在り続けたローガン=ヒュー・ジャックマンの卒業作。

SAMURAIでお世辞にも良い評価を得なかったジェームズマンゴールド監督がメガホンを撮った本作は、彼をはじめ、ヒュー・ジャックマンと同じく17年の道のりを歩んだパトリックスチュワートらキャストの本気を感じる、まさに卒業作に相応しい濃密な2時間でした。

ミュータントがほぼ絶滅した近未来を生きるローガンたちの最後の戦いはまるで「死に場所探し」。
数々の戦いと罪を背負い続ける男たちのダークで哀愁漂うヴィンテージなロードムービー。

生きる意味をまるで見失ったオールドマン・ローガンのすべき事は、次世代を守り繋ぐ事。アダマンチウムの弾丸の意味するローガンの「死にたい」の意思は1人の少女との出会いから変わっていきます。

デッドプールでのR指定作品の脅威のヒットが製作陣を奮い立たせたのか、今作はヒーロー映画とは全く違う、暴力的でまさに老いや死を感じる展開。

映画以前に続きものの作品にも終わりがあることと同じように人生にも終わりがある事をひしひしと伝える今作、間違いなくオールタイムベストでした。

ヒュー・ジャックマン、お疲れ様でした。
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