近未来のアメリカ、ある科学者がさまざまな食品に反ミュータント因子を忍ばせたために、ミュータントは激減、ウルヴァリンことローガンは素性を隠して、認知症が進んだチャールズと最後の日々を送っていた。ところが、ある日、仕事を終えて帰ろうとしたローガンの前に、女の子を連れたスペイン女性が現れ、女の子を保護してエデンと呼ばれる土地に送り届けてほしいと言う。最初はヨタ話と思って相手にしなかったローガンだったが、その娘ローラはローガンの遺伝子を元に産み出されたミュータントだったのだ……。というお話。
正真正銘、ウルヴァリンの完結編である。お笑いXメン番外編だった「ウルヴァリンサムライ」と同じ監督が作ったとは思えない完成度の高さで、ウルヴァリンの最期として誰もが納得する出来映えである。西部劇の名作「シェーン」の引用も巧みで、ラストシーンは静かに去って行くヒーローの姿がオーバーラップして、感動も倍増である。また、15禁にしたおかげで、切株映画としての完成度も抜群で、映画秘宝読者なんかが大好物の男泣き映画になっている。必見‼︎
