X-MENシリーズ最初で最期にして最もリアリティがある作品。
ウルヴァリンと言えば最強無敵のヒーローでこれまでの作品でもまさにそのように描かれてきています。 しかしこのローガンはあの無敵のウルヴァリンの姿はもうなく、ある理由で治癒能力が衰えてしまったヒーローと呼ぶにはもはや程遠いローガンという一人の男の物語が描かれています。 そのある理由を知っておく予備知識としてウルヴァリン-zero-を観ておいた方がすんなりストーリーに入れるかもしれません。
この作品は年老いたプロフェッサーXと道中で出会う謎の少女ローラとの旅の中でウルヴァリンがヒーローから一人の人間に戻るまでの過程を描いたアメコミ映画と言うよりロードムービーに近い映画だと思います。 今作までのX-MENシリーズのようなヒーローが悪を倒すというような派手さはありませんが、シリーズ史上最もリアリティがあることは間違いありません。R指定にしたのもそこが狙いなのかもと勝手に解釈しています。 てなわけでグロテスクな描写があるため子供向けではないので注意が必要ですね。
ヒュー・ジャックマンが最期のウルヴァリンを演じるに相応しい作品であり、ウルヴァリンシリーズ完結に納得のいく作品です。
