TakeshiNakamura

LOGAN ローガンのTakeshiNakamuraのネタバレレビュー・内容・結末

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

新スタートレックのピカード艦長(パトリックスチュアート)のファンであり、信奉者である私は当然X-MENを懐疑的に見始めた。しかし登場したプロフェッサーXは知的で辛抱強く将来に希望を持って行動していく。ピカード艦長じゃん。とツッコミを入れた時点でX-MENを嫌いになれるはずもなく、シリーズ通してプロフェッサーXを追いかけ観ていた。
そして今作ローガン。
ウルヴァリンもプロフェッサーXも老いて全盛期の力はない。
仲間もほとんど死に絶えて、しかもその原因はプロフェッサーXにあるようなことが匂わされる。のっけから絶望的な雰囲気のなか、ウルヴァリンにとってのプロフェッサーXは父であり、ただ一人の守るべき存在だったのだろう。つまりウルヴァリンの生きる目的はプロフェッサーXの介護になってしまっていたのではないだろうか。
痴呆が進むプロフェッサーXをみるのはパトリックスチュアートの名演技もあり、痛々しく、辛い。ウルヴァリンの複雑な心境をヒュージャックマンが熱演する。
それでもプロフェッサーXは希望を捨てない。
最後まで捨てない。
パトリックスチュアートはインタビューでこれ以上ない幕引きだとこの作品を評している。
個人的な感情を抜きにしてもいい映画だった。しかし見終わった後のこの喪失感。好きだった選手が引退試合でホームラン打つような嬉しくもあり悲しくもあり、さみしい。
と思ってたら、パトリックスチュアートがスタートレックに帰ってくるって!?楽しみしかない。