福福吉吉

バイバイマンの福福吉吉のレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
3.0
学生のエリオットは、恋人のサーシャ、親友のジョンとともに郊外の屋敷に引っ越してくる。エリオットは屋敷に残っていたナイトテーブルの引出しに「考えるな」「言うな」と無数に書かれた紙が貼られており、その紙をはがすと「バイバイマン」と刻まれていた。
屋敷を不気味に感じていたサーシャは、霊感を持つ女友達キムに除霊を頼む。キムと3人で降霊術を始めたところ、キムが突然「考えるな、言うな」と連呼し始めた。ナイトテーブルの貼り紙のことを思い出したエリオットは何気なく「バイバイマン」と口にする。
その後日より、エリオットたちは幻覚や幻聴に襲われ、エリオットは「バイバイマン」のことを調べていくうちに「バイバイマン」の存在と恐怖を確信していく。

冒頭に一人の男が散弾銃で住民たちを虐殺していくシーンがあり、これでいきなり驚かされた。当然、訳が分からないけどストーリーに対する興味が惹きつけられた。その後、エリオットたちが「バイバイマン」という言葉に出会うまでスムーズに流れていて、そこから最後まで一気に進むので観ていて退屈しなかった。

「バイバイマン」いう名前を「言う」「考える」ことで恐怖に陥れられる、というほぼ回避不可能な呪いにより、エリオットたちは地獄へ一直線へ突き進む。観ていて非常にハラハラするとともに、どうしようもないという無力さを感じさせる。それでもエリオットは微かな光明を手に入れようと必死にもがく姿が非常に面白く、感情移入した。

ホラーとして、不気味な雰囲気はあったが、際立って怖いという描写は少なく、ホラーが苦手な人も観やすい作品だと思います。

普通に面白かったと思います。
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