2017/07/15
決して口にしてはいけない例のあの人の話。
まるであの魔法使いを思い出してしまった。
「イットフォローズ」など近年のホラーは感染していくタイプが多いのだろうか。
またその感染の仕方も凝ったものが多い。
本作は名前を聞いてしまったら感染するというものだが、なるべく言わないように、なるべく考えないように意識をすればするだけ、余計に考えてしまう。
これって実際よくあることで、ほんの些細のことでも頭から離れなくなってしまうっていうのは心理的にそうなっているのかもしれない。
またこの話は集団洗脳のようなもので、ある暗示によって幻覚を見せるような話って実際の事件でもありそうである。
大量殺人や凶悪事件がこういった何か洗脳のようなもので起こっていると考えるとより怖さが増す。
また今作の秀逸な部分が幻覚によって仲間内で疑心暗鬼になっていくという恐怖を描いているところであると思う。
実際バイバイマンと呼ばれる霊なるものは直接手を下してはいない。
人を陥れる悪魔として描かれている。
つまり精神に異常をきたした人物の事件としか周りからは見えないのである。
コインや列車、猟犬などといったモチーフも良い。
個人的にホラーは苦手なので普通に怖かったし、とても楽しめた。