UKI

バイバイマンのUKIのネタバレレビュー・内容・結末

バイバイマン(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

退けば老いるぞ
臆せば死ぬぞ!
叫べ!
我が名は“バイバ...

定期的にホラーを観たくなる発作が起きるのですが、
今回手に取ったのはこれでした。
一緒に借りた「ウィッチ」が良質すぎたのかもしれません。
取り立てて褒められるようなところもない普通のホラーでした。

■「考えるな、言うな」
まず設定が新鮮なのかそうでないのかよくわからないライン。
指摘されているように「イット・フォローズ」に似ているような。
あと「フッテージ」っぽい雰囲気がありますね。件の男がブギーマンっぽい。
という感じでいろんなところから少しづつ摘んだような設定です。

■回避できるのか
そもそも名前を知ってしまったら最後という鬼畜さなので、逃げるのは無理。
最後の方で少し抗う様子がありましたが、結局あまり意味がないことも同時に判明。
避ける方法がないというのは絶望的でいいんじゃないですか。

■その存在について
結局なんなのかは分からずじまいですが、
劇中で「概念は存在する」ということが言及されています。
要は、幽霊のように実在するかもわからないのに、人々に広く知られているようなもの。みんながいると思えば、それはもはや現実だと。
ということで、みんなに忘れられちゃうと困るから必死で自分の名前を広めようと頑張る彼なのでした。

■演出
その名前を知ったものは幻覚や幻聴に悩まされて、最後には死に至る。
そんな描写は良かったですね。
主人公たちの視点が現実なのかそうでないかをうまくぼかしているのはとてもいいですね。よくある手法ですけど。
ただ、彼を直接的に描くことはしない方が良かったと思います。
お粗末な容姿と、CG感の強いお供。
勿体ぶった方がもう少し怖く作れたと思うのですが。
というか概念とか言っといて出してしまうあたりはやっぱりB級的と思ってしまいますね。


色々ツッコミどころはありますが、そこそこ楽しんで観られました。
リー・ワネルが出てきたときは一瞬誰だかわからなかった。
つか、出てないで脚本書いてくれたら良かったのにね。
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