のどか

サバービコン 仮面を被った街ののどかのレビュー・感想・評価

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1950年代アメリカのニュータウン、サバービコンで起こった強盗殺人事件と、初めて黒人一家が引っ越してきたことにより、街の暗部が抉り出される展開。

音楽による展開とか手堅い演出だからこそ、煽られる恐怖があった。実はドロドロなんでしょ〜みたいな。

ジョージ・クルーニー監督が手直ししたらしいけれど、コーエン兄弟が元々の脚本を執筆していたということで「コーエン兄弟が撮った方が面白かったのでは?」という意見も周りであった。確かに黒人一家を囲い、白人たちが騒ぎ立てるシーンはひたすら楽しい曲を歌っていたり、笑顔でいたりされた方が恐怖は煽られたかも。コーエン兄弟なら、もっと一癖二癖ある作品に仕上がった気はする。あと、政治的な意見をはっきりと言うジョージ・クルーニーが監督だからか、人種差別についてのメッセージは強めに感じた。表向きには人種差別と切り離して演出した方が、得体の知れない映画になって面白かったかも。
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