Sho3

ハクソー・リッジのSho3のレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.2
銃を持たず、人を殺すのではなく人を救うを信条に沖縄戦を戦ったある兵士の物語。

民間人を大量虐殺した沖縄地上戦でもあるため日本人としては複雑な心境で見ざるを得ない映画ではあるがアメリカの戦争映画では珍しくメルギブソン監督はかなり中立的な立場で本映画を描いているように思う。
この主人公の信条については正直あまり理解できない。戦争自体を否定し反戦にこだわるのではなく、自分は殺したくないが戦争には協力するという立場なためそれは臆病者と思われてしかるべきなのでは?と思ってしまった。
キリスト教は汝殺すなかれと説くが、キリスト教徒が世界で一番殺人を犯しているのはなかなかに皮肉である。

こういう実話系英雄譚でいつも気になるのは、本人が自分のことをかっこよく描きすぎる問題がある気がするので話半分くらいがちょうど良い。
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