日本人としてはなかなか辛い題材ではあるが、素晴らしい作品であることに疑いの余地は無い。
クリスチャンであるメルギブソンが監督する必然性みたいなものが、題材や主人公の半生など随所に溢れているような気がした。
前半と後半のそれぞれが纏う温度感の差がしっかりと効いていて、作品のテーマが際立ち、且つストーリーにカタルシスももたらしている。
主演のアンドリューガーフィールドはもちろんのことながら、父親役のヒューゴウィーヴィングの演技と存在感が素晴らしかった。
目を覆いたくなるようなシーンも含めて、今だからこそ観られるべき価値のある作品。