Mikoto

ハクソー・リッジのMikotoのネタバレレビュー・内容・結末

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

フィルマークスの試写会で鑑賞。

戦争ものは好きで今までに色々見てきたけれど、これはその中でも群を抜いて圧倒された。
CGをほとんど使っていないとのことで臨場感はとてつもないし、凄惨な様子も生々しく描かれていた。
グロテスクなものが苦手な人は確実にアウトだと思った。

序盤30分くらい?丁寧に主人公デズモンドの育ちや生活が描かれていてこの時点だと戦争ものとは思えないほど穏やか。
銃は絶対に持たない、という強い信念を持つ彼は志願して入隊するものの、軍曹からの指示を受けても銃を持つことだけは頑なに拒否。
軍議にかけられるものの、退役軍人の父が軍事長官からの手紙を裁判中に持ってきたおかげで、デズモンドは除隊になることを避けられた。

戦地に出てからは自衛のための武器も持たず仲間を助ける姿に強く心を打たれた。
終盤、米兵がハクソーリッジから撤退したときもデズモンドはただ一人残り、一人で負傷した仲間を助け続けていたのには感動した。
さらに負傷した日本兵までも助けるシーンもあり日本人の私としては涙ものだった。
最初は臆病者と隊の中でもいじめにあっていた彼だが、最後はみんなから誰よりも勇敢だと讃えられていてホッとした。

何が驚きかというとこれが事実に基づく話だということ。
この映画を見るまでハクソーリッジと呼ばれた沖縄の土地があったことさえ知らなかったが、この映画を機に戦争というものを改めて深く考える必要があると感じた。
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