映画を見た後何度も頭に浮かび、物思いにふける、強く印象に残る感覚が久々だった。
いつ殺されるかという状況で負傷兵を一人で助け続ける主人公、真実の話とは思えないくらい信じ難い。なぜ自分を守らないのか、もう充分だろうという気持ちでいっぱいだった。
銃を持たない・人を殺さないことに対しての上官のそれでは誰も守れない(つまりは自分も)という言葉、殺し合う人間の中で一人くらい助けるためだけの人間がいてもいいじゃないかという主人公、どちらの考えも正しく答えはない。
主人公の信念がテーマであろうけれど、リアルで凄惨な銃撃戦の描写が全てだったように思う。
自分ならあの地獄のような戦いを経て人に話そうとは思えないし、言葉にもできない。語るというのは相当に苦しい行動だと思う。