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ハクソー・リッジのNAOZYのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.5
昨日は映画の日で映画「ハクソーリッジ」を観た。第二次世界大戦の沖縄決戦を描いた実話。
監督はメル・ギブソン。プライベートの言動や行動でハリウッドから干されて役者としてキャリアを台無しにしてしまったが、監督としての腕は良かったから、アイアンマンの続編の監督候補になったりもしていました。今回の作品は彼の敬虔なクリスチャンとしての意志が込められているようです。主演は「沈黙」で宣教師として苦悩する主人公を演じたアンドリューガーフィールド。
「汝殺すことなかれ」というキリスト教の教えを守り軍隊に入っても銃を手に取らない主人公のドス。大尉は「銃持たんと戦場に行くつもりドスか?」と嗜めるも頑として己の意思を曲げないドス。
彼は衛生兵として熾烈な戦闘が続いている沖縄へ派遣される。
沖縄に上陸すると前田高地の切り立った崖が目前に現れ、崖をよじ登って待ち構える日本兵との戦闘が始まる。
ここからがメル・ギブソン監督の腕の見せ所で熾烈な戦闘シーンが展開されます。
そこら中に転がっている死体は下半身が無くなって内臓が飛び出てたりリアルな描写で度肝を抜きます。プライベートライアンよりもさらにエグい感じ。そんな過酷な戦場で必死に負傷した兵士を抱えて後方まで運ぶドス。
艦砲射撃をするため一旦撤退する米軍だったが、ドスは一人残って負傷兵を助けに行く。
「汝隣人を愛せよ」の教えに従い負傷した日本兵も助けるドス。
人が殺し合う戦場で負傷している人であれば敵味方関係なく救おうとする姿に感銘を受ける。
最後にドス本人の昔の映像が流れて、これが実話なんだということを実感させてくれる。
メル・ギブソンの監督としての手腕に感服しました。
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