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ハクソー・リッジのAKのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.6
太平洋戦争の中でも、沖縄での戦いについての話。
実際にいたデズモンドというアメリカの衛生兵が主人公で、「戦争には参加するが、銃は握らない(人は殺めない)」という信念をもって何十人もの命を救う物語。

戦争映画は何本か見たことはあるけれど、どれも日本の視点からばかりだったから新鮮だった。それもあって、日本兵が完全な悪者として描かれていて、ちょっとおバカな描写もあって少しリアリティには欠けているようには感じた。アメリカの人々には日本人はこういう風に映っていたのかなあ、というかんじ…

また、戦闘シーンの描写がとてもグロテスクで、はらわたが出ていたり手がもげていたり…戦争というものがどれだけ残酷なものなのか改めて考えさせられた。
デズモンドの「みんなが戦っているのに自分だけここにはいられない」というようなセリフがとても印象に残っていて、戦争をしていない今の日本に生きる私には到底考えられないことだなと思った。私ならきっと逃げてしまう。また、「信念を曲げたら生きていけない」というのは、今の生活でも言えることなんじゃないかな、と思った。

日本の戦争映画に比べて、どんな時にもジョークを交えているところがアメリカらしくて、見ていてあまり心がしんどくなりすぎなくてよかった。
同僚たちが個性に溢れていてすごく愛嬌のある仲間たちで、死なないでくれ~~~とずっと思ってた。なかでもスミティが最高。
あと、ドロシーがとっっっってもかわいい。
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