今まで戦争映画は悲しくて怖くて手を出さないでいたけど高校時代の歴史の先生がすごくアツく語ってたのを覚えていて、気になったので鑑賞。結果、この映画に出会えてよかった。
今まで戦争の話、特に沖縄戦は歴史上の悲惨な出来事としてしか知らなかったし、怖いから知ろうともしていなかった。実感はなかったけど、私は心の中で戦争の悲惨さを甘く見ていたかもしれないとこの映画を観て気付かされた。敵と向き合ったら何も考えずに殺さなければならなく、たくさん殺した方が勝ち、遠慮なしに人間の脚や首が飛び、おなじ人間に向かって火炎放射器を放つ世界、こんな時代が本当にこの日本にあったのかと思ってしまうほどでした。
お話について。デズモンドの信念の強さに感動した。彼の “I got you.”の言葉に安心させられた兵士は一体何人いたのだろう。たとえ自分の命が危なくなったとしても、敵味方に関わらず人間人間を助けようとし、諦めずに励ます声をかけ続けるデズモンドには心を打たれた。最初は臆病者と罵られ、上官からもデズモンド自身のためにと除隊を勧められるほどだった彼が最後にはみんなから無事を喜ばれ、労いの言葉をかけられ、よろけたら支えてくれる、彼の信念がみんなに認められたのだと感動しました。
