さとう

ハクソー・リッジのさとうのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.6
担架に乗せられハクソー・リッジを降りるシーンは秀逸。天に昇るようで縁起でもないんだけど、安らかに召されるようで救われる。

自分の信念を貫く男を描く訳だけど、割と矛盾ギリギリの信念だと思う。人を殺めることを最大の罪と心得ながら、兵隊として戦地に赴くわけだから。だからこそ、周りから冷たい目で見られる信念で、貫くことが難しい信念。一歩間違えれば、ただの頭のおかしいヤツになってしまう。
これを乗り越えた奇跡を描いているのがこの映画です。

舞台は沖縄なのに、全く宣伝に無かったので知らなかった。日本人からしたら、最も悲惨な戦場になった場所だから、このへんデリケートだね。
アメリカ側から描いてもこうなってしまうのだから、戦争ってね…
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