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ハクソー・リッジのkirinのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
沖縄での米国対日本の戦争の実話。

ずっと気になっていて、伸ばし伸ばしになっていた作品。メルギブソン監督とは知りませんでした。多才だなぁ。

銃を持たずに衛生兵として皆んなと戦う。
たった1人で72人もの負傷者を助けたデズモンド。自分の力尽きるまで日本兵すら助けた。

最初は軍の仲間や、上官達に臆病者だのなんだのってイジメられ、厄介払いのようになんやかんやで除隊させようとするのですが元軍人で戦争の苦悩から未だに抜け出せずにいる飲んだくれのDVお父さん。
お父さん。ちゃんと父親でしたね。
グッジョブです。

「僕にどうしろと.....。神よ声を聴かせて下さい。」

「衛生兵、助けてくれ....。」

「分かりました。」

「あと1人。あと1人助けてさせて下さい。」「あと1人....」「あと1人....」

デズモンドを1番イジメていて、戦場でデズモンドの働きを見て認めざる得なくなったイジメっ子とやっと仲良くなった戦友。

最後の最後、ギリギリ日本兵に囲まれているのにも関わらずイジメっ子戦友の遺体をも連れて帰ろうとするシーンで涙腺崩壊。

終盤は戦場のシーンで、遺体ばかり、酷いケガ人ばかりで涙が止まりませんでした。
信念通り越して神の領域。
最初はもう打たなくていいから持つだけ持ちなさいよ!って思ってたけど終わってからデズモンドさんすいませんでした。って謝ってる自分がいました。笑

現実でもあの時の戦争があそこがあーでこーでとか、あそこがアレをしたコレをしたとか.....。何処の国が酷いとか無い。
何処の国も同じなんだと思いました。
何処の国も戦争になれば殺し合い。
戦争に正々堂々なんてない。
そんな中でもデズモンドさんのような人がそれぞれの国に1人でも多くいらっしゃれば.....と、心底思いました。
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