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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーのcigaretteのレビュー・感想・評価

2.8
「ライ麦畑で捕まえて」の作者J.D.サリンジャーのお話。
ライ麦畑で捕まえて…は、学生時代、文芸少女達の愛読書と言われたりしてました(キョンキョンが大好きな本に上げてたし)。
私は当時も今も 全く読んでないです。
そしてキョンキョンは、数年前に「あ、ライ麦畑で捕まえて、実は1ページも読んでないんだーテヘペロ」って暴露してましたね。ま、ウソついてまで読んだ事にしたいくらい、女子の琴線に引っかかる作品なのでしょう。きっと。

ミュージシャンや俳優、画家など、著名な方々って、年老いてから宗教や占いにハマる人、わりと多いなーと思いませんか?

サリンジャーも、若い時はかわいい女子をナンパしてる俗っぽいお兄ちゃんだったのに、徴兵で戦争を体験したトラウマからは、立ち直れず、宗教に救いをもとめてました。人一倍多感な彼に戦争体験は酷だったことでしょう。

《書くことは、神に祈ること》
サリンジャーは、書いた物語に対して思い入れが強いため、セオリー通りの展開を切望されたり、売れ線方向へ修正されるのが苦痛で、ライ麦畑で捕まえてのヒット後は、自分が納得する作品を書くために、世に出す気のない本を執筆し生涯を終えました。

執筆に邪魔なもの (妻、子供、恩師、友人ら、仕事) をそぎ落として、孤独にタイピングするサリンジャーの姿は、まさに神経質な変わり者。(皮肉にもそんな彼だからこそカリスマ性が上がるのですが) 。

読んでないけど、映画の作中セリフから察するに、ライ麦畑で〜の主人公は、サリンジャーの化身で、世の中のあらゆることに不満でケチをつけるタイプの人らしい。
んー、気が滅入りそうで、あまり読みたい本じゃないなあ。 この先読むことあるのかしら。
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