choco

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーのchocoのレビュー・感想・評価

3.9


この映画を観れて
サリンジャーの人生のわずかを感じ取れるよう誘導して頂けたが嬉しかったです。

だってこの映画は評伝を原作にしてるけど、その評伝だって完全に一言一句サリンジャーの人生を完璧には述べることはできないでしょう、誰も人の人生の全部を語る事なんて出来ないと思います。

でも限りなく今作でサリンジャー自身の
人柄だったり、考え方だったり
ニュアンスを掴める事が出来るはずだと思います。


若い、今
だからこそ、この作品を観てサリンジャーが描くホールデンの行動、言動に共感してると思います。

ある場面で大人が
ホールデンはすべてを憎んでいる
ホールデンを理解出来ないて言ってたんですが、
私は、
「すべてを憎んでるなんて日常で普通のことなんだけど、理解出来ない人の理解ができないんですけど」て思ったんです。

それで感じたのは、
あぁそうかもう大人は
若者であるホールデン、私達のように
すべてにおいて、
何かを憎んでいるなんて思う気持ちは
とっくに忘れちゃったんだな

ホールデンに共感出来るということは
同じ目線で世界を見て、感じてる。そんな風に思えるから、楽しいです。


最後に
サリンジャーは、声を物語にして書く、書く
すべての中で1番は書くこと。
最初はこんな風感じましたが、

戦争て人を変えてしまうんだなてこの作品で改めて考えることができました。

戦争で体験した何もかも、のせいで
心に安らぎを与える事が出来ず、
私達も想像出来ない位
苦しんだと思います。

その時に"禅"によって瞑想であり安らぎを得たことにより、

見返りを求めず、書いていけば
禅による瞑想で心に安らぎを与えられる。

戦争のあの苦しく、辛い重いから逃れられる。



最終的にサリンジャーは書く事が1番ではなく、
戦争での体験、思いなどが1番になってしまったのではないかと思いました。


自分が大好きだった何かよりも
大きい存在になってしまう戦争はすごい残酷です。
choco

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