バン

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーのバンのレビュー・感想・評価

3.0
村上春樹が訳してからキャッチャー・イン・ザ・ライと呼ばれることも多くなった「ライ麦畑でつかまえて」。映画にも出てくるように、まるで自分の事のようだと感じた若者が世界中に出現したらしい。村上訳も含めて少なくとも3回は読んでるけど残念ながら自分はそう言う感想は抱けなかった。でもそんなことを感じさせてくれる作品に出会えたなら、それはもう最高に幸せな事だと思う。

ガス・ヴァン・サントの「小説家を見つけたら」を見た時、小説家のモデルはサリンジャーかなと思ったけど、この映画を見てよく考えたらあんな甘いもんじゃないなと考え直した。

アメリカの大学(とか名門高校とか)で創作の教授やってる人は微妙な感じの作家(とか作家志望だった人とか)なんだなとケビン・セクハラ・スペイシーを見ながら考えてました。
そんな人たちの天才に対する嫉妬や僻みがひとつの物語を作るときもあるけど、サリンジャーは彼を許したみたいで少しほっとした。

でもニューハンプシャーでの隠遁生活、まじで憧れる。
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