とぽとぽ

終身犯のとぽとぽのレビュー・感想・評価

終身犯(1962年製作の映画)
4.0
ライフワーク : 鳥
※彼があなたに怖い視線を向けじっと見つめるのは、あなたを怖がらせたいからではありません。ただ、鳥のために何か材量・道具がほしいからです。
独房入口の柵を持って揺れているの謎だったし、ボトルほしいときのカットまじ怖かった。刑務官が飲み物飲んでいるところから手を下げたら、瓶があった場所にコッチをジッと見ている顔出てくるの、あれホラー演出だろ!

たとえ素行が悪くとも人として一本気に真っ直ぐで、決してウソはつかない正直者な主人公が、刑務官との心の交流や周囲を突き動かしていく物語。そして、作中の時間経過にあわせて、彼が年老いる早さ。
原題はアルカトラズの鳥人間。ウソはついていない文字通りの作品ではあるが、本作自体は何も鳥のため・についての作品ではない。という意味では、最後までの展開自体をなぞるだけなら邦題のほうがしっくりくるかも。顔に少しジョージ・クルーニーっぽさもあるバート・ランカスターが、独房の中で新たな生きがいを見つけ、そこから独学と本のみでその権威となるまで。しかし、その後も彼の人生は続いていくのだが…。
映画冒頭から前半にかけて、彼には母親しかすがるものがなくて、それは入所当初によく描かれている(ex. 写真を立てかけている棚はもはや祭壇じみて見えてくるほど)。そこから後半へとまさかのろくでもないクソババア展開に!頼られることで自らの存在意義を見出す気持ちは分からんでもないが、何もそこまでするかね。いや、しなくても…マジで同乗の余地ないぞ。
これは個人の状態が大きく左右したに過ぎないだろうが、久しぶりに映画を見る楽しさを感じられたかもしれない(『冷血』鑑賞依頼10日ぶり?)。

そんなに規則が大事か?諦めない限り敗者ではない!規則違反
規則による刑務所管理か?
チビ助→若造
大した鳥じゃなかった
「息子はいるべきところにいる、あそこにいれば心配ない」→トラの母は怒ったとき子供を食べる、俺には母親はいない
最悪の状況なのに、死んで何が悪い!人間の本分は生きることだ
彼は嘘をつかない
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