キミシマユウキ

バチカン・テープのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

バチカン・テープ(2015年製作の映画)
2.6
一般的な女性だったアンジェラはある日指を怪我したことをきっかけに様子がおかしくなり、病院に行くが……

『アドレナリン』『ゴーストライダー2』
!!マークネヴェルダイン監督!!
による悪魔祓い系ホラー映画。
電車の移動時間で暇だったので鑑賞。


「私の中にいる”何か”を追い払って!!」


新しさを感じない、名作『エクソシスト』の二番煎じ映画。
様子がおかしいと思ったら実は……というプロットもありきたりだし、オチの決着の付け方もなんじゃそりゃ状態。映像の写し方などはPOV等を使用して少し新しい試みを加えようとしているようには見えたがそれも今の時代にはありふれた技術ばかりだ。
これを言ったらおしまいなのだけど、
”神と悪魔”
というキリスト教的な宗教観念を我々日本人は兼ね備えていないのでやっぱりどこが
鼻で笑ってしまう節があるんですよね。
言葉が創られるからその存在が認識されるのと一緒です。その現象や物体に名前が付いて初めて我々はそれを知覚するのです。

ヒロインの女優は頑張ってました。
『パラノーマル・アクティビティ』にも出てたらしく、驚く演技も安定でしたがやはり悪魔側の演技が体力使いそうですね。
あとさりげなくラテン系脇役俳優の代表格マイケル・ペーニャがいい神父の役で出ていたので最後まで見れました( ̄▽ ̄)
ジャイモン・フンスーもいたような……

悪魔祓い系のなかでもなにか突出して新しいことをしていたらまだ救えたのだが、本当に特筆するべき点が少ない凡作でした。
ヒロインの彼氏がどんどん空気になっていくのは笑えたけど。


ホラー映画好き、悪魔祓い系が好き、そしてマイケル・ペーニャに十字架を切ってもらいたい方にはオススメの作品。