FREDDY

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

絶妙な細かいディテールが人気の渋谷直角によるサブカルマンガを実写映画化した本作。まず驚いたのは、天海あかりを演じた水原希子ですね。彼女のイメージからは想像ができなかった役柄をしっかりと演じきれていたことにビックリ。女優としての"熱"がすごく伝わりました。そして、コーロキを演じた主演の妻夫木聡をはじめ、リリー・フランキーや天海祐希などといった豪華なキャスト陣が顔を揃えているだけでも魅力的ですし、ヨシズミを演じた新井浩文と木下を演じた松尾スズキの演技は安定感がありとても良かった。中でも美上ゆうを演じた安藤サクラの演技力は抜群で、素晴らしいとしか言いようがないですし、さすがは"朝ドラ女優"といったところですね。

そして、描かれている物語もやや安易な展開を見せるのだが、後半は奇抜な展開の連続で思わず言葉を失いましたし、開いた口が塞がりませんでした。決して悪くはないのだが、映し出される恋の行方に呆気に取られるかも。ラストが本当に衝撃的でした。ただ、正直言って、"期待外れ感"は否めない。水原希子が演じる天海あかりに翻弄されるほどの魅力は感じられませんでしたし、どちらかと言えば、翻弄された男性陣がただただ"おバカ"なだけで、真新しさや面白みはないですね。この手の作品は数多くありますからね。本作は気軽に観るくらいが丁度良い作品では。
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