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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

3.5

サクセスストーリー🎬

ストーリーは福井商業高校の実在するチアダンス部が2006年に創部されてから3年間で全米大会を制覇するまでの姿を描いた作品でした。作中で特にクローズアップされるのはひかり・彩乃・早乙女の3人ですが3人ともが、最後に全米大会で優勝するために多大な犠牲を払い、大きな挫折を経験するシーンが1回ずつ丁寧に描かれていました。普通の高校生としての楽しみを犠牲にして、高校生活の大半のエネルギーをチアダンス1本に賭けていました。自分の好きなことにこれだけの情熱を持てることが羨ましいです。「全米大会で優勝する」という目標は達成されましたが、そのプロセスは全く順風満帆というわけではなかったのです。彩乃の夢ノートに書かれ、セリフでも強調された通り"努力してもかなわないこともある。でも努力を続けるしかない」"とあった通り、人の願いは叶ったり叶わなかったりなのですが、この映画では「叶わなかった思い」にも焦点を当て、しっかり拾い上げていたところが印象的でした。少し残念だったのが映画の尺の関係もあると思いますが、各大会ごとに披露前と披露後しか見せていない点です。もう少し膨らませても良かったんじゃないかと思いました。
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