サーフ

オリバー ニューヨーク子猫ものがたりのサーフのレビュー・感想・評価

3.5
ディズニーの長編アニメーション第27作目となる今作。
次作が「リトル・マーメイド」で所謂「ディズニー・ルネサンス」と呼ばれる第二次黄金時代へと突入していく。今作は至るべき黄金時代の萌芽を感じられる作品。

ニューヨークの路上で売られていた子猫オリバーはふとしたきっかけで悪賢い犬ドジャーと出会う。
ドジャーの後を付けていくとそこは船の隠れ家で、そこにはドジャーの他に数匹のワンちゃんが住んでいた。
隠れ家に居たドジャーとその仲間達はご主人の借金のカタを付ける為に街中に繰り出て停めてあった車から盗みを行う事に。
車の主はお金持ちでオリバーは乗っていた少女に彼女の住む家に連れていかれる…と言うのが前半の大まかなストーリー。

形式で言うとこの映画はミュージック映画。劇中流れる音楽がどれもTHE 1980年代と言えるような音楽で80's映画が好きな自分には堪らない。
実写でこの時代のポップカルチャーが前面に出た映画は粗方見ていたけど、ディズニーアニメは盲点だった。
しかも舞台となるのがニューヨーク。ニューヨークの街並みが描写されるシーンも多く、かなりワクワクさせてくれる。

映画の内容も終盤にかけてしっかり盛り上がりを感じられる展開。アニメーションも個々の個性的なキャラクターが生き生きと描かれているように見えるシーンが多い。個人的にはお高く留まったプードルのジョルジェットが憎めないキャラクターでかなり好き。
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