masaka

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのmasakaのレビュー・感想・評価

3.0
若きハン・ソロがチューバッカと出会ってミレニアムファルコンを手に入れます。

(ネタバレは多分してないと思うけど、してたらすみません)


映画としては、悪くないです。
展開も悪くないし、青年の成長物語としては違和感もなく観れる。

けど、『STAR WARS 』じゃあないよなぁ....

というのが鑑賞中ずーっと頭の中に浮かんでました。
新シリーズでも『ROGUE ONE 』でも思わなかったのに、これは違う。
アメリカで酷評されてるのも分かる気がします。
シリーズのファンであればあるほど、これじゃない感が強いんだろうなと。
オールデンはしっかりハン・ソロしてたし、アイコニックなドロイドもちゃんといるのに、違う。

その理由は多分、「戦争じゃない」から。

登場人物が命がけで戦ってても、時に命を落としても、それは全部自分のためであって、大義のためじゃない。
勿論ハン・ソロの映画としてはそれで正しいんだけど、悲劇性は否応なく薄れるし、敵のスケールも小さくなって“どうあがいても勝てそうにない強大な敵に立ち向かう勇気と悲壮感”とか、人があっさり死んでしまう“戦争の虚しさ”とか、そういうものが一連の作品群を『STAR WARS』足らしめている要素なんだなぁと。キャラクターやドロイドじゃなくて。
そういう事を改めて感じさせてくれる作品です。
masaka

masaka