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忍びの国のぉゅのレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
3.6
2023年 鑑賞 23-78-15
BS12 にて
天正伊賀の乱を題材とした和田竜先生の同名時代小説を原作に、「ゴールデンスランバー」「殿、利息でござる!」等の中村義洋監督 × 原作者の和田先生脚本による、忍びの国・伊賀に住む、相当に腕の立つ忍者でありながら怠惰な日々を送る無門(大野智さん)は攻め入ってきた織田信長軍との戦いに巻き込まれ、不利な状況の中忍術と秘策を駆使して圧倒的多勢の敵軍に挑む姿を描いた時代劇作品。

ー 最後まで人間であれ! ー
これぞ忍者の戦い方!相手の行動を読みの相手の裏をかいた戦法! ...なんか人少なくねぇ?相手も一気に攻めるし、こっちも大勢で守るだろし... 擬似や想定か?中村監督が好きだからこそ余計に不安... 殺陣も素早く見事だし、無門の気怠そうで飄々とアクロバットや格闘技の動きを取り入れたような殺陣はキレッキレなんだが、なんか時代劇としてはもの足りない冒頭の戦いだったが、中盤以降の織田軍との戦いに期待したい。ドラマもアクションも!

織田信雄役の知念侑李さんの親の七光り無能アホボン役が似合う!だから平兵衛(鈴木亮平さん)の言葉に乗せられているし、信長もそれを見越しても処遇?北畠具教(國村隼さん)の背中を見ろって?、北畠具教の死と日置大膳(伊勢谷友介さん)の覚醒(あれの意味でなく)や肝が座った立ち振る舞いに信雄を押さえた実質トップに、大膳と長野左京亮(マキタスポーツさん)の言い合いが堪らん!渋い!男の悲哀じゃ!、いい意味での知念さんの子供っぽさ、牢屋の平兵衛と無門と北畠凛(平祐奈さん)とのある取引、大膳と平兵衛の会話&戦いに至る過程の裏側、大膳よぉ言うてくれた!、信雄の心の吐露「己らは天下一の父を持ったことはあるか?」

信雄の謝りと北畠家との結束「ウォー!」、織田・北畠連合軍 vs 伊賀軍、大膳が一枚上手!、あの弓矢が... 、裏切り者と伊賀の戦法丸わかり、山のシーンあそこまで長尺でなくとも... 、合戦に向かうシーンもカットとかめちゃくちゃ刺さる部分もあったが ちょっとコメディシーンでテンポがズレるんで... コメディシーン入れたいのもわかるんだが... う〜ん...

大勢でのアクションシーンいいんだけど、飛ぶシーン(ワイヤーアクションかCGかはわからないが)が明らかに不自然過ぎてそこだけ強調されてしまうのが残念に思えた、特にあのスローモーションのシーンが不自然過ぎる!あの人の顔の表情や動きと音楽も相まって私には●呆らしく思えてしまった... J好きの時代劇初心者向けだね... 、関節ボキボキッ 、「当たり前よっ」 、クライマックスも川!兄弟揃って川、やっぱり川の素早い殺陣はいいっ!暗くてよく見えないって思うと!燃え上がりでか明るくなる!私のテンションも燃え上がる!

無門と大膳、無門と信雄「文句あんのか?」、「後先考えて無茶ができるかっ!」、なんか胸糞に近い後味悪い展開... 上に立つ者の器や部下や家臣で変われるか?を、そして人間らしさとは?も説いた作品。いい意味でも悪い意味でも時代劇らしからぬ作品だった。やっぱり私は馬鹿者だなと感じた!映画馬鹿者で生き方も馬鹿者だ!

「勘違いするなよっ小僧! ここにおる誰もがおどれの親父のために お前に従ぉておるのだ! 当たり前のことじゃ 俺が伊賀を攻めると申せば 己のためではない 俺のためじゃ!」

「儂は人として死ねる」「わかったよ もう怒るな」

「儂はなんという馬鹿者じゃ」
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