gigi

忍びの国のgigiのネタバレレビュー・内容・結末

忍びの国(2017年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


これ大野君のまんま!と、つい思ってしまいました。大野君本人も取材で話していたけど、素の自分に近くて演じるのに苦労したとか。私はこの無門というキャラクターとても好きです。

大野君に近いのはいいけど、あまりにも突飛なアクションシーンはあんまりいただけない。ダンスの様な要素を取り入れたのは確かに面白そうだけど、今ここで!?みたいな感じになったので残念。
無門や忍びが高く跳んだり跳ねたりするシーンは、ごめんなさいどうしても怪物くんが連想されてしまって、あんまりって感じ。
とはいえ、伊賀忍者はとっても興味深いキャラクターで簡単に言うと、現金な奴、ちゃっかり、ずる賢いとかの表現がぴったり。
無門も例外でなく、その飄飄とした態度が一変して簡単に人を殺す冷徹さや狂気を持ち合わせた二面性みたいなものがすっごい面白かったです。

鈴木亮平さんとの立ち回り、迫力ありました。話題になってるだけありますね。300手以上もあったらしいです。あの速さで演じるわけですから、さぞ生傷も絶えなかったでしょうね。両者とも本当にすごかったです。

伊勢谷さんの演じた大膳もかっこよかったですね。なんか評判がいいみたいですねこのキャラクター!
私もすごくかっこいいなぁと思いました。一番、義をわかっているというか空気が読めて男気もあって、まっすぐですよね。一番感情移入しやすいキャラクターだと思いました。

知念君演じた信雄と、無門の男泣きはすごく好きです。知念君出てきた時は、周りの大物俳優さん達に紛れて目立たない!と思いましたけど、信雄が自分に感じる劣等感や父信長に対しての思いを、たいして信用されてない家臣の前で泣きじゃくりながらぶち撒けた所はすごかったです。
無門の泣くシーンもすごかった。
もらい泣きしました。大野君って本当になんでもできちゃうなって思いました。

ラストシーンは、どちらかと言うと腑に落ちなかった。無門がその手で忍びのお頭たちを殺して、あースッキリ!ってゆうのを想像してたんですけど、、、。
でもあの終わり方って、無門が虎狼から人間に変わったよってことですよね。お国を殺されて、今まで同じ国の忍びとしてやってきた奴らに絶望を感じて、自分は今までこいつらと同じようなことをしてきたのか、馬鹿だった!!と、自分の過ちに気づき、改心。
だから最後、ねずみを連れて去るんですね。心を入れ替えた証としてお国が何かと気にかけていたねずみという少年と生きていく、そう考えれば何となく納得。かな笑
gigi

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