忍びの国のネタバレレビュー・内容・結末

忍びの国2017年製作の映画)

上映日:2017年07月01日

製作国:

上映時間:125分

3.6

あらすじ

時は戦国。魔王・織田信長は諸国を次々と攻め落とし、天下統一に向けひた走っていた。次に狙うは伊賀。取るに足らない小国だが、そこに棲むのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆だった。そんな忍者のひとり、神出鬼没の無門は、彼の前ではどんな堅牢な門も意味をなさない、と称されるほどの伊賀一の凄腕ながら、普段は無類の怠け者で、女房のお国の尻に敷かれる日々を送っていた。圧倒的な戦力で伊賀に攻め込む織田の軍勢。伊賀…

時は戦国。魔王・織田信長は諸国を次々と攻め落とし、天下統一に向けひた走っていた。次に狙うは伊賀。取るに足らない小国だが、そこに棲むのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆だった。そんな忍者のひとり、神出鬼没の無門は、彼の前ではどんな堅牢な門も意味をなさない、と称されるほどの伊賀一の凄腕ながら、普段は無類の怠け者で、女房のお国の尻に敷かれる日々を送っていた。圧倒的な戦力で伊賀に攻め込む織田の軍勢。伊賀は武力・兵力では到底かなうはずもない。しかし、無門率いる忍びの軍団は誰も想像できない秘策を用意して織田軍に抗戦するのだった!侍VS忍び、逆転劇の幕が開く!

「忍びの国」に投稿されたネタバレ・内容・結末

大野君が石原さんを助けようと必死になっていたシーンは感動し泣いたけど、ハッピーエンドが好きなので、ラストがちょっと‥。
 はじめに感じたのは、この映画は反戦映画だということです。忍びの国は、少年兵を人殺しに育て、死に対して感情を無くさせる、恐ろしい世界です。弱い者が死ぬのは、仕方ないと思っていた主人公、無門は、一番大切な人をなくして、やっと間違いに気がつきます。
 キャッチコピーは、『侍VS忍び』でしたが、対比が印象的でした。義のために動く侍と、金のために動く忍び。侍の中でも、正義のために動く大膳と、時代の流れに従う左京亮。忍びの中でも、人として生きたかった平兵衛と、忍びのまま幸せをつかみたかった無門。台詞も、対になっていて、何度も観て、確かめたくなりました。
 アクションシーンも、侍側と、忍び側の対比もおもしろいし、途中までの無門のダンスのようなコミカルな殺陣と、平兵衛との一騎討ちの真剣さも、特徴的でした。
 また、登場人物が、それぞれ魅力的で、全員を応援したくなりました。
 
原作を先に読んだのですが、大野さんを当て書きしたのか?と思えるほど無門は大野智さんそのものでした。
観賞後は、無門のその後を思ったり、もしお国が生きていたらねずみと3人どんな家族になっていたのか、などと思いを馳せてしまいます。
架空の人物とは思えない感覚になるのは、憑依型と言われる大野さんの力なのだと思います。
ほぼ吹き替えなしで演じきった鈴木亮平さんとの川のシーンは、息をするのも忘れる程の迫力でした。
お2人の人並外れた運動神経と身体能力があればこそのシーンなんだろうなと思います。
最後のお国とのシーンは何回観ても涙なくして観られません。そのシーンと平兵衛との川のシーンを観るために代金を払っても構わないくらいです。
もちろん、クスッと笑えるところあり、手に力が入るところあり、全編見所です。
映画は映画館の大きなスクリーンで観るべき!と強く思った作品です。
キャストの皆さんの演技が素晴らしかった。
ラストはささやかな幸せを願うこともかなわない切なさを感じました。ネズミの存在が希望の光でしたが、人の命は何かと考えさせられる映画でした。
最後の川の戦いは凄かったです。
戦うなかで、二人の気持ちが通じたようなシーンがあり、平兵衞が「これで人として死ねる」と言って死んでしまうんてすが、無門の「わかったよ、もう怒るな」と優しく鎮めような言葉が泣けました。
途中までコメディ要素もあり、全体のバランスが良かったと思います。
伊賀一の忍びの無門、飄々としているその姿の内面は孤独で自分がおカネで買われてきたからお金以外のものを信じていない。
でも、お国と出会ってお金以外の唯一無二の大切なものに出会った。
武士の娘として育った正義感のお国を守るために、伊賀の忍者たちとともに戦いに向かっていく。
ラストシーンは涙なくしては観れませんでした。もう一度観たい映画に出会ったのは久しぶりでした。
忍びの国はその余韻が桁外れです。何度でも観たくなる特別な映画です。私の人生マスト映画になりました。
忍びの国はコメディの衣をまとった、圧倒的な反戦映画であり、現代への辛辣な批判を含む歴史映画と感じました。ちょっとチャプリンの映画に通じるものがあります。一本の映画の中に、笑いあり涙あり、ラブあり、アクションあり、駆け引きあり。とコンテンツをこれでもかと詰め込んであります。よくぞここまで詰め込めたものです。本当あっぱれです。
多分そのため、一回観ただけでは、理解しきれないと思います。
映画の始まりは忍びたちの、他家との小競り合いから無意味な殺し合いがあります。笑いながらの殺し合いですから、この映画に拒否反応を示す人もいると思います。
ただ、忍びたちの育った環境や時代背景が映画の中に伏線として、散りばめられています。そこの理解が進むと忍びたちに哀感と同情を感じ、最後にはかわいらしさや愛着までが生じ、小競り合いに全く別の視点を見出します。そして、その伏線の回収に嵌ると自然とこの映画に嵌りきっています。
キャストが良い。どの役も嵌り役の役者揃いです。それは主なキャスト以外の役者さんにもいえ、素晴らしいです。どの場面も説明的なセリフはほとんどありません。それでも、視線、佇まい、声音からその人物の思いや背景が浮かび上がって来ます。そして、小気味良いやりとりが各所に散りばめられています。
私は主役の無門に一番惹きつけられました。特に最後の方の平兵衛との殺陣。目の表情が豊かで、どんどん闘いの中で変化していきます。時代劇は好きでよく見てきましたが、手に汗を握り、涙流しながら、息を殺すように魅入られた殺陣は、この映画が初めてです。
また、声にもやられました。粋な優しい木挽き唄。下忍への呼びかけ。なんと言っても、妻お国に吹き矢が刺さったときの慟哭。あの声を聴きたくて、何度も劇場に通うことになりました。
もう一つ、声で秀逸なのはナレーション。軽くなりそうな映画に深みを与え、ラストシーンでは去りゆく二人に幸を祈り、希望を含ませる温かみのある映画に仕上がっていました。
忍びの国は、自分の気分で涙活するも良し。笑い転げても良し。アクションを愉しむこともでき。堅苦しいことなしに歴史に浸ることもできる。本当に老若男女問わず楽しめる凄い映画です。
ファンキーだなぁ、というのが最初に思い浮かんだ印象。映画の後半、時間が経過していくと全く違う様相を呈してくるのだけど。斬新な、と形容される様々な時代物の映画も観て来たけど、それらのいずれとも違う無二の作品。私にファンキーと感じさせたのは多分、BGM。それからカメラワーク、演者の切り取りかた。ワクワク感が堪らない。ワクワクの最高潮が、下忍たちが参集するシーン。もちろん、映画としても、話としても、クライマックスはまだまだあとにあるし、もっともっと二重にも三重にも奥深い。だけど私は、このシーンにワクワクしすぎて、もう一度観たい!また観たい!と何度も足を運んだ。何度観ても気分は高揚しワクワクが止まらなかった。映画全体で言うと、胸を打つ場面や涙を流してしまう場面、息を詰めて見入る場面に嗚咽が止まらない場面など最初からエンドロールの最後まで心を鷲掴みにされっぱなしの素晴らしい作品。場内の明かりが点いたあとに、いやぁ~映画って本当にいいですね、と水野晴郎氏のお言葉を反芻してしまったほど。本当に面白い、いい意味での、娯楽作品でありエンターテイメント。この数年、映画はTSUTAYAでレンタルだった私に、映画は映画館で、と改めて思い起こさせた魅力溢れる作品。
こんなに何度も観たくなる映画は初めてです。ひょうひょうとした無門とラストの平兵衛との「川」のシーンの無門のギャップもあり楽しめました。やはりアクションシーンは圧巻です。
忍びたちの人でなしっぷりにゲラゲラ笑っていたら、いつのまにか無門の狂気と心の闇に引きずりこまれていた。だが闇に引きずり込んだまま終わるのではなくて、青空のエンドロールで救われた。何度でも見たくなるような仕掛けのある映画だったと思う。
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