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忍びの国のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
2.6

忍者に対するイメージが変わった作品🎬

ストーリーは織田の大軍と伊賀の忍者衆が戦った天正伊賀の乱を基に、大軍勢で攻め込む織田軍に様々な秘術・奇策で迎え撃つ主人公の姿を描いた作品でした。計画性がなく、刹那的に「お金」で動く傭兵のような思考、人の死をなんとも思わない命の価値の軽さ、知性や教養とは無縁の流浪集団はただの殺戮集団ですね。

ストーリーは感情移入しずらい作品でした。エキセントリックな「忍者達」が好き勝手振る舞う様は、面白おかしく見ることはできたとしても非常に分かりずらかったです。一方で、「敵方」の織田軍はには悪いヤツが一人もおらず、主君を中心に信頼で結ばれています。こちらは非常にわ分かりやすかったです。たとえば、劣等感とプレッシャーの中必死で生きてきた織田信雄が、プライドを捨てて家臣に心を開くと、それを意気に感じた日置大膳ら、信雄の家臣団達が一致団結するシーン、美しい主従愛や武士道精神は、非常に理解しやすかったです。金の力だけで動く「悪い」伊賀の忍び達が、善良な織田軍をなぜか駆逐し、ラストシーンでは無垢なヒロインまで毒殺してしまうというのは意味がわかりません。
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