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忍びの国のri2のレビュー・感想・評価

忍びの国(2017年製作の映画)
1.8
原作超ファン。そして忍者ファン。

なんだろうなぁ…
うーん…

原作でたまらなく好きだったピンとはりつめた空気感、なんとなく訳がわからない底知れぬ不気味さ、そして時折醸し出されるゆるさ、無門の超絶無敵さ、

そういうのが一切なくなって、
ポップで明るい忍者物語!ってなってしまった。音楽のせいもある。

あと何より忍者の動きがダサい。致命的。
(とりわけオープニング)

忍者のワクワクポイントは、人間ではない動きや作戦なのに、
忍術がいきなり、でも中途半端に繰り出されるから魅力がわからないし、なんかもう隠れ方とか隠れてないし存在がシュッとしてないし動きモタモタしてるし。
だから普段の忍者も感情がないというよりは、なんかただの愚鈍な人にみえる。

ようやく、後半の伊賀勢が戻ってきて皆が銭について呟くシーンで薄気味悪さが出たのに、そこからいろんな技が出て面白いのに、途中でギャグみたいなシーンがある。なぜ。

やっぱり「ポップで明るい忍者映画」としてはよくできてるんだろうな。
私の好みじゃないだけで。
でも最後のよくできてる鈴木亮平との二人の殺陣(ただし照明がイマイチ)のシリアス具合とのギャップもはて、となってしまった。ポップで明るい映画じゃなかったのかな、と。

でも「これだよこれ」と言う大野くんは秀逸。
あと鈴木亮平も役にぴったり。
伊勢谷友介は佇まいも声もいい。日置大膳だしもっとかっこいいシーン欲しかったな。映画ではあんまつよくなかった。
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