面白い！てなる映画ではないと思う。
戦禍の中でもなんとか日常を送ろうとする女性たちが愛しい。
冷静さを保とうと鏡を覗き込んで口紅を塗り直す。多くの化粧をする人が頷く動作だと思う。
きっと過去の戦争でもそうだったと思うし今もそうだと思うし、コロナ禍の始まりと今に被るところがある気がした。
とんでもないことが私たちの社会に起こっても、なんとかいつも通りに暮らそうとする。私たちにとって、他にできることがあんまりない。なんとか人々の日常を送ろうとする健気さと現実逃避的な社会の問題への態度のちぐはぐさにリアルを感じた。
とかなんとか書いてみた。繰り返すがたくさん考えさせられる映画ではあるが、面白くは多分ない。
