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ガザの美容室のyadokariのレビュー・感想・評価

ガザの美容室(2015年製作の映画)
3.5
パレスチナ映画ということでわかりにくいところがあるな。日本には「床屋談義」というのがあるが「美容室」談義にはならず、外では戦争状態(これも対イスラエルじゃなくてマフィア対ハマスというわかりにくい)、その混乱状態が「美容室」にも伝染してくるような「気狂い美容室」。

それはガザの現実世界であり、それでも結婚式があり、出産があり、恋人との喧嘩があり、離婚がある。切迫している世界で少しでもオシャレをする時間を過ごしたい女たち。群像劇で様々な女たちを映すのだが共感するというよりは彼女らの訴えをただ聞いている。銃声と爆発の中で。(2018.6.24)
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