パレスチナ自治区ガザの美容院を舞台に、ガザ地区のリアルな今を切り取った作品。紛争地帯の日常を美容院に集う女性たちとともに体験しているかのような臨場感。
美容院という空間のみで展開する日常には特別な何かがある訳では無い。様々な境遇の女性たちの会話にはブラックジョークがかなり盛り込まれてて会話劇見てるだけでも興味深い。窓の外の光景に映る銃を手にした男性たちの姿、外から聞こえる銃声。そんな日常のなかで、精一杯気丈に振舞おうとする女性たち。
ファタハ政権、ハマス政権。どちらもクソよ！と言い放ったあの言葉が、ガザ地区に暮らす人々の本音なんでしょうね、きっと。
物資の不足、栄養失調、人口過多、進まない復興。国際的な支援も得られずに、今もなお様々な問題を抱えるガザ地区のリアルを感じられた作品。
