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アリータ:バトル・エンジェルのkensyoのレビュー・感想・評価

3.4
原作愛がいっぱい。殺陣にもっとスピード感が欲しかった。アリータの目は最後まで違和感あった…。全体としては豪華なB級、という感じがする。ノヴァのコスプレ感がすごい。

日本の漫画「銃夢」の映画化権をあのジェームズ・キャメロンが取得した!というお話で一部が華やいでから幾星霜、待ちに待った続報は「キャメロンは『アバター2』に注力するらしい」というもので落胆してからさらに年月が経ち、「マジで撮ってるらしい」という噂で色めき立ち、トレーラーで期待に胸を膨らませ、タイムラインで絶賛の感想を見つつも映画館で観るタイミングを逃し…での視聴だったので期待し過ぎたところもあったかも…。

ただ、いかにも生身のエキストラがたくさん居たり(予算は無限じゃないので仕方ないのかも)、「くず鉄町」という舞台の名前から想像していた錆びた色合いからはだいぶ離れた色鮮やな画面だったり、サイボーグの戦いにイマイチスピード感がなかったり(個人的にはグラインド・カッターが遅めだったのが大変残念だった)、と個人的にはもうちょっと…と思うところも多かった。

でも、「原作のこれも出したい!あれも出したい!ここは絶対決め絵にするぞ!」っていう愛情とリスペクトに溢れていて、本当にスタッフはこの作品が好きなんだな、ってヒシヒシと伝わってくるところは良かったな。
(キャメロンから「このコマは絶対に再現して入れてくれ」っていう付箋が900枚くらい貼ってあったらしい…)

人気SF漫画のハリウッド作品、という共通項もあってか、なんとなくスカーレット・ヨハンソンの「ゴースト・イン・ザ・シェル」を思い出しながら観てた。
(あちらの作品も原作愛に溢れる映画でした)
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