ユエ

メリー・ポピンズ リターンズのユエのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

これはメリーポピンズでは無い、お金と技術をふんだんに使ったミュージカル映画です。

良かった所:
コリン・ファースやアンジェラ・ランズベリー(美女と野獣のポット夫人の声の方です)など役者の豪華さ。
特にバートこと、ディック・ヴァン・ダイクにまた会えて嬉しかった。
アンジェラ・ランズベリーは声を聴いてすぐにポット夫人だ!!って分かりました。
美声はまだ健在ですね。

一応前作のモーチフ(2ペンスや凧)を話の鍵に使ってる。
特に2ペンスはちょっとびっくりしました…が、あれは可能なのだろうか。
利子だけでそんなに財産になるのか?

あー後、風呂のシーン??ちょっと楽しかった。

悪かった所:
メリーポピンズのノリが良すぎる。
ツンが足りないよー君ー。
なのにどこか第三者的…いくら「Mary Poppins never explain」(メリーポピンズは説明しない)だからってあれは無いのでは。
お話の最後の方では都合の良い魔法使いの様な感じがしました。
エミリー・ブラントは綺麗だし歌も上手いとは思いますが、やっぱり違うんです。
メリーポピンズに「舞台に上がって!」って言ったら上がるでしょうか?
あんなミュージカルレビューをやるでしょうか?
違うんですよーー。
なんども言いますが、役者のせいじゃないです。役者さんはみんな素敵だったと思います。

Saving Mr. Banks(ウォルト・ディズニーの約束)を観ればわかりますが、原作者のパメラ・トラバースは凄い厳しい人です。
結局最後まで前作を褒めてはくれなかったとか。
特にメリーポピンズの解釈が凄い厳しかったので、もし彼女が生きていたらリターンズにはOKしなかったと思う…。

子供三人も必要か?
トラブルメーカーのジョージだけで良かったかも。
アナベルの最初のツンはどうした?いつのまに無くなった?
無駄なシーンが多く肝心のメリーポピンズと子供達のつながりが分からなかった。

後、子供達がマイケル父さんに歌うシーンで「ここで歌うのかよー勘弁してよー恥ずかしい…」って思っちゃった。
(映画館出ようかと思った。耐えたけど。)

曲目は数えてないし、前作と比較してませんが、多すぎる感じもしました。
歌い出しが前作と比べると不自然。
いかにもミュージカルで歌い始めますよーって感じる。
前作の「セリフから歌への自然なつながり」っていうのかな、歌もセリフの一部みたいな…そういう感じが無かった。
曲も一回聴いただけは印象に残らない。
お風呂の曲、ジャックの曲(メイン?)など良いは思うのですが、名曲では無いです。

いとこのシーン必要か?結局ツボはあの後なにも無いし。
直しに出した意味は??
メリル・ストリープは凄い化けようだったけど。
(彼女だと気がつきませんでした)
前作の天井のアルバートおじさん枠なんだろうなぁ…。

一番期待してた「It's a Jolly Holiday」枠であろうツボの絵に入るシーンが一番がっかりしました。
なにあの安っぽい服。
思わずダッサ…ってつぶやきました。
よくT-シャツやエプロンにタキシードやドレスの絵を描いた物がありますよね?
あんな感じです。
あれだったら一番最後の公園のお祭りのシーンのが素敵でした。

狼のくだりも入りません。
あれは時間の無駄です。
無駄にハラハラシーンを入れたかっただけに感じます。

動物も可愛くなかった。
現代に寄せたんだろうなー。前作で可愛かったペンギンが可愛く無い…。
でも、これは個人的な好みですね。
あ、そういえばメリーポピンズからペンギンにキスしましたよね?あれは許せん(笑)

これは「メリーポピンズ」というライセンスを使ったミュージカル映画です、ただの。
前作とウォルト・ディズニーの約束が素晴らしいのでそれを観てくださいw
ユエ

ユエ