Shii

思いやりのススメのShiiのネタバレレビュー・内容・結末

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観た後に何となく温かい気持ちになる映画。
病気や障害というと、重いテーマだったり御涙頂戴的な雰囲気の作品が多い中で、この映画の良いところはそういった要素を感じさせないところ。
トレヴァーを可哀想だと思うシーンはあるが、それは彼が筋ジストロフィーを患っているからではなく、生き別れた父親に会いに行った時に心無い言葉を掛けられたから。障害があるトレヴァーを「可哀想な人」として描くことなく、1人の気難しい少年として描いている。
介護士のベンも、トレヴァーの介助者として働きながらも、1人の人間として、友人としてトレヴァーと向き合っており、そんなベンにトレヴァーも少しずつ心を開いていく…そんな2人の関係性がいい。
あとは旅の途中で一緒になるドットとピーチズがいい!2人がいない男2人旅だったら絶対つまらなかった。というか最後に世界一深い穴まで行けなかった。
登場人物ほぼ全員口悪くてfワードばっかりだけれど、みんな口は悪くても温かい心を持っている、そんな素敵な映画でした。
Shii

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