ケロケロみん

思いやりのススメのケロケロみんのレビュー・感想・評価

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
4.0
ネトフリオリジナル作品。ある悲しい出来事がきっかけで介護職に転職した45歳の男は筋ジストロフィーで車椅子の少年の専属介護をすることになった。少年の母親が出張で不在の間少年が作った「アメリカ名所リスト」の中から「世界一深い穴を見に行こう!」と2人で旅に出る。途中でグレかけたヒッチハイカーの少女とか、車が壊れた若い妊婦も同行する。優しい人間たちが出会いを大切にするロードムービー。いい天気なのに眠くてずっとソファでゴロゴロしながら見るのにちょうどいい。

ヒッチハイカーのドット役のセレーナ・ゴメスは「君が生きた証」にでてたのでアントン・イェルチンさんのことを思い出して辛い。でも蓋を開けなければ生きてるか亡くなったかはわからないのでアントン君の蓋は開けない。「スプリング・ブレーカーズ」にも出てたセレーナは小さな骨格にハリのあるお肉がたっぷりついていて若い。人生で一瞬だけある柔らかく脆い時代を感じさせ、すごく素敵な女優さんだと思う。