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レイルロード・タイガーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

レイルロード・タイガー(2016年製作の映画)
3.3
いよいよ、ジャッキーチェン×香港系の作品で手持ちの手段で観れそうなモノが減ってきた。

前回は1991年の『ゴージャス』だったけど、これは2016年。
この間、ジャッキー師匠はハリウッドに進出しがちで香港系の作品が少なく、あってもなかなかU-NEXTやAmazonにない。

こうなると、近くにサクッと行けるTSUTAYAがないのが本当に悔やまれる。
『THE MYTH/神話』、『新宿インシデント』、『ラスト・ソルジャー』、『ライジング・ドラゴン』あたりを観たいのだけど、、、今は観れない、悲しい。

“レイルロードタイガース”、ジャッキーチェン達は日本軍の物資輸送の列車に忍び込んでモノを盗むことで日本軍から目をつけられている。

そんな時に、全く別件で日本軍を破滅させようとその列車を爆破するテロ未遂事件が発生。

そこで日本軍はこの物資輸送に入る邪魔者達を再認識し、本格的に取り締まり、駆逐しようと本腰を入れる。

その日本軍の司令官、池内博之。
確か『イップマン』でもドニーイェンとも共演し、弾圧してた。
中国側の“抑圧する現地の日本の軍人”のイメージとマッチしやすいのか。

最初、この池内博之と『イップマン』の彼は同一キャラクターなのかとも思ってしまうほど。
そこそこ動けて、強かさもあり、悪どさもあり、インパクトもあってハマってはいる。

結局テロは失敗に終わり、日本軍もいよいよ本腰入れて調査やあの手この手で対策をしてくる中、列車の爆破に失敗した彼が“レイルロードタイガース”のジャッキー達に、この物資輸送の列車の阻止を託す、というか、押し付けてくる。

なし崩し的にその作戦にジャッキー達が巻き込まれ、勢い余って騒動を大きくしていく、そんなコメディ。

この頃のジャッキー作品はジャッキーはそこそこちゃんと出てはくるが、アクション面では第一線ではない。
別のキャラクターがそこはしっかり担う。

ジャッキーからすれば、これまでの経験や歴史を誰かに少しずつ受け継いでいっているような。
映画1本を通して、一緒になって自分の出来ることを体現して、実際に挑戦して、自分の背中を見せているような。

実際、この作品の中で、ゴリゴリのカンフーアクションや、派手なスローモーションスタントをやっているわけではないが、ジャッキーもここまでくるとしてないのにしてるような、もう“それはできる上で今回はあえてこれ”、みたいに映る。

これがまさに“殿堂入り”、と言わんばかりに。それが良いか悪いかはさておき。

しがない窃盗集団“レイルロードタイガース”。
日本軍を相手に列車の輸送を阻止すべくの大立ち回り。
とはいえ、しがない窃盗集団過ぎて、ろくなプランもなく、ほぼほぼ成り行きとノリと勢いで勝負。

ノープラン過ぎて最終的にややグズグズの泥試合みたいな展開だが、日本軍の圧政と火力に立ち向かう庶民の意地とど根性はピカイチ。

ちょこちょこCG使ってポップにライトに仕上げていて、観やすい。
でもゴリゴリのジャッキーを観たい人には少し物足りない感じがこの評点なのか、な。

池内博之、なかなか嫌なやつだが存在感はなかなか。さすが。
、、、でも、最後にもっと本筋と関係ないところで一瞬で存在感を放つ人物が、、、これ、驚いた。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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