こねこたつ

親愛なるきみへのこねこたつのレビュー・感想・評価

親愛なるきみへ(2010年製作の映画)
3.7
2週間の休暇で帰郷していたジョンはサヴァナと出逢い恋に落ちる。ジョンが赴任地に旅立ってからも二人は手紙を交わし続けるがーー。

遠く離れた相手への愛しさと不安。
メールもできず、繋がれるものは不安定な輸送状況で送られる手紙だけ。
強く愛しているからこそ距離が辛くなる。

サヴァンナの選択の良し悪しは悩んでしまうけれど、彼女の気持ちの揺れは痛いほどに分かる。
彼女をいつまでも愛する気持ちと裏切られた恨みと追い込んだ罪悪感に何も言えずにいるジョンの心の痛みも。

大切な時間は特別なコインのように小さくても心に高価な価値がある。

ラブストーリーはもちろんのこと父子の親子愛の描かれ方も素晴らしい作品だった!
リチャード・ジェンキンスの静かだけれど心に深く残る演技には感動の嵐✨
父と息子の言葉少なながらにお互いを想い守ろうとする優しい気持ちに涙が止まらなかった😭

どれだけ大切に思ってもそれを守り続けるのは難しい。愛は努力なくして保ち続けられない。

愛しさと距離に翻弄されながらもお互いを想い合う切なく美しいラブストーリーでした。
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