叡福寺清子

おじいちゃんはデブゴンの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)
3.0
尺の多くがディンとチェンファの日常に使われる.ディンは自分の孫を見失いそのまま行方不明にしてしまったせいで昼行灯状態だし,その出来事があってチェンファがものすごく大切な存在である.一方のチェンファも父親がギャンブル狂で母親もとっくに出ていった境遇.つまりディンが他人だけど一番の庇護者的存在.
そんな二人の日常風景はともすれば退屈に映るし私もロシアギャング早うとも思った.がいつの間にか私は涙していた.ディンの佇まいに ゚(゚´ω`゚)゚。ピーってなっていた.
アクションは少なめである.チェンファを取り戻すためにメタボに鞭打って再訓練する杵柄的シチュエーションはない.そんなの無くても体が覚えててしかも超強い.
全てが終わって穏やかな日々の中静かに老いていくディンさん.それもまたそれはアリかなと思った次第である.