たかはた

哭声 コクソンのたかはたのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.8
あゝ最高の朝鮮ホラー。民族の記憶から消えることのないイルボンサラムから受けた仕打ちと、田舎町、警察、伝染病、山、鬼、巫俗。韓国映画らしい明るくてさっぱりした映像もとっても美しくて、韓国の風土がよく映える。本当に面白いから見て。。。
あのイルボンサラムが何者なのか、何を抱えているのか最後までわからなくて目が離せない。朝鮮の正規の巫俗文化と彼の自己流カルト???との対比は笑ったけど、日本人俳優しかも國村隼を呼び、その対戦相手には国民的スターであるファン・ジョンミンで出迎えるところに説得力とリスペクトが感じられる。
そしてミッドサマー以降求めていた「宗教エンタメホラー」の東アジア版はここに実現されていたのよ…(ていうかミッドサマーの方が後というのが信じられない)!私が神道ではミッドサマーは作れないと思うのはやっぱり色が白と朱しかないからで、その点ムーソクは色があるからミッドサマーになる。東アジア映画はまだまだやれることがいっぱいあるんだ。。。
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