nishikooo

哭声 コクソンのnishikoooのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.0
今まで観た映画の中で一番内容を説明するのが難しい映画。。。
すごい色んなことが起こるんだけど、それが何だったかと言われれば答えられない。
あと、小さい頃に何かで聞いた旧約聖書のエピソードが記憶の片隅から顔を出すんだけど、それがちゃんと繋がってないから作中のメタファーがわかったりわからなかったりした。
この映画のキーワードとなっているのが「疑念」という言葉。得体の知れない自分の理解の範疇を超えた存在と出会った時、人はそれに対し「疑念」を抱く。その存在は主でもあり悪魔でもあり得る。では何を信じるのか。自分が信じているのは誰なのか。
何かを信じるということと「疑念」は切っても切り離せないため、信仰は救いであると同時に苦難でもある。
この映画は観客の心の弱さとか迷いとかをジワジワと炙り出す怖い映画だと思った。
マーティンスコセッシ監督の『沈黙』との二本立てがあれば完璧だなぁ。。。
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