フラットライン

哭声 コクソンのフラットラインのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
3.7
夜の11時頃から観はじめたのがいけなかった。ムービーウォッチマンで「来る」の評の際に宇多丸氏が引き合いに出していたので、「ま、寝落ちしたら寝落ちしたでいいか」ぐらいの軽い気持ちでNetflixを立ち上げたのだけど。

寝られるか!

終始禍々しい事が起きているという不安感が画面から伝わってくる。昔観た「オールド・ボーイ」の様な、暗くて少し黄ばんだ不潔なものを連想させる画づくりが、もう心底不快で目を離させない。普段韓国映画は観ないので、こういう不快感は新鮮でした。

國村隼の圧倒的な存在感。僕の中では、コメディなんかで強面なんだけど実はいい人のイメージが強い役者さんなのですが、今回は素ッ裸で走り回ったり、顔を血だらけにして襲ってきたり、しっかりモンスターされてました。だから「実はいい人なんじゃね?」という事も想像しましたが、韓国映画の日本人が善人のわけないですわな。

主人公は常に間違った選択をし続けます。彼の行動のせいでどんどん悪化していく状況を追っていくと、愚かな男が自分では拭いきれない悪意に沈んでいく哀しさを感じました。

深夜1時まで観たのですが、まだ終わらない^_^;仕方がないので一回寝て、朝風呂の最中にスマホで観てようやく観終わりました。朝から観る映画じゃなかったなぁ。でもいい映画で、ホラーが好きな人にはオススメ(「来る」はもっとオススメ)の映画でした。
フラットライン

フラットライン