トニースタンプ

アリー/ スター誕生のトニースタンプのレビュー・感想・評価

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)
4.2
レディ・ガガの歌声、演技力、ブラッドリー・クーパーの監督としての実力があったからこそ作れたアカデミー賞最有力とも言っていいような作品でした。

才能を持ちながらもチャンスを掴めずに世に出ることができないアリーが世界的人気シンガーのジャックに出会い、スターとしての階段を上っていくアリーだったが反対にジャックは酒浸りや難聴でパフォーマンスに陰りが見え始め・・・というストーリー。
監督はブラッドリー・クーパーで主演は監督本人とこれが初の映画主演となる世界の歌姫レディ・ガガです。
この作品は短くまとめて感想を言うことができない、それくらい観ているときは複雑な感情になるシーンがありました。
個人的には程度が大きくなったラ・ラ・ランドという印象を受けました。でも正直ストーリーの切なさはララランドの比じゃないです。
内容に関してはクーパー監督の手腕が思う存分発揮されていました。上映時間は136分と長めなんですが長いとも短いとも思いませんでした。テンポが早ければ良いというわけでは無いんだなというのを感じました。
そしてこの作品1番の魅力はなんと言っても主演2人の歌です!普通の2Dで観たんですがまるでライブ会場にいるような雰囲気になりました。声や演奏がライブみたいに胸にドンドン響きました。ぜひ音響のいい映画館で見て欲しいです。
映画の曲はレディ・ガガが書き下ろしたものなのですがまるで自分とアリーを重ね合わせて居るような歌詞でした。レディ・ガガの大ファンっていう人はグッとくると思います。演技に関しても初めてとは思えない圧巻の演技でした。いきなりスイッチを変えることが出来ていて人間味のある演技でした。
ブラッドリー・クーパーも流石の名演でした!彼が演じるジャックは徐々に落ちぶれていく訳ですがその怪演?ぶりが凄かったです。これからきっとクリント・イーストウッドの道を歩んでくれるんだろうなと思います。
そしてラストに歌った曲の魅せ方が上手すぎます!あの見せ方をされるとウルっときちゃいますね。
A Star Is Born は何回もリメイクされている作品ですがこんな話だったとは。ここまでいく作品はなかなか見た事無いです。
レディ・ガガの演技は色んなジャンルの作品で活きると思います。でもやっぱり彼女は歌手なんだと思えるようなとにかく彼女の声に圧倒された2時間でした。
皆さんも是非見に行ってください!