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BIGBANG MADEのaのレビュー・感想・評価

BIGBANG MADE(2016年製作の映画)
3.5
FANTASTICK BABYが大ブレイクした際、日本のテレビがきっかけでBIGBANGにハマったのがK-POPを知ったきっかけ。にわかで恥ずかしいと思っていたけれど、今となってはもう古参の方なのかな、知らないけど。

デビュー前のドキュメントを思い出した。ジヨンさんが「10年積み上げたものなら、10年は通用すると信じてる」とまだあどけなさを残す表情で語っていた(彼の照れたように笑う姿は昔から変わらない、と思うノーメイクならば殊更)。結果、彼らの五年積み上げた“もの”は十年経とうと今も韓国の音楽界をリードしている。近年は授賞式から姿を消した。様々なスキャンダルがニュースを賑わせた。しかし、彼らのコンサートへは世界中で大勢のファンが集まる。お喋りの止まないネチズンでさえ彼等へは口を引き結ぶ。消費されるように混沌とする韓国の芸能界で、彼らだけはひとつの島にいるようだ。

驚いたのが、ヨンベの英語力。テソンとスンリは日本語ペラペラだし(いって他のメンバーも全然喋れる)、デビューのまだ決まらぬ練習生時代から語学力を叩き込まれていただけある。グローバルなK-POP市場において他国語が話せるのはとても大切なこと。楽器もそれぞれさらりとこなしてしまうし、芸の豊富さに脱帽する。
デビュー前のドキュメントでは辛辣なエピソードが山ほどあり、まるで答え合わせするようにこちらの作品を観た。とても感慨深い。時間は彼らの輝きを極限まで磨き、同時に彼らの初々しさを削ぎ落とした。風化しないのは音楽と、固い絆だけ。…いやはや、ヒョンスンじゃなくてスンリが受かってよかった。彼がいるとグループの雰囲気が途端にふわりと柔らかくなる🐼

パンツ姿でうろうろするほど自然体な姿を収めてくれた今作に感謝。ジードラゴンパイセンの曲はMaroon5のデビュー曲にして最大の駄作This loveをリメイクしたThis loveが最高にクールですき。あとA boyも歌詞にいまだうるっときちゃうほど、思い入れが深い。
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