ぎょうざ

21世紀の資本のぎょうざのレビュー・感想・評価

21世紀の資本(2017年製作の映画)
3.5
今世紀一番有名な経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』は、武将の枕かってくらい分厚いし、要約すれば一つの式に収まるのに前例を100億個くらい挙げてくるから、難解な本だな、と思って、半分くらいしか読めていなかった。
まあ、他の経済学書に比べれば読みやすいものではあったが。
そんなトマ・ピケティと著名経済学者たちによる世界一わかりやすい経済史のリモート授業といった感じ。

“映画で学ぶ経済史”
様々な映画のシーンを用いて、資本主義の成れ果て、共産主義の盛衰、オートメーションによって齎される未来について語られているのだが、これがなんとも分かりやすい。
経済は循環するのと同様に、政治体制も循環し、その中で圧倒的カリスマたちが便乗し恩恵を受ける。
世の中、持つ人の元に持つべきものが集まるんだよなぁ。

オートメーションの中で、全てが機械になる訳はない。
人がやるべき仕事のほうが圧倒的に多い。
その言葉に救われた。
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