Natsu

幼な子われらに生まれのNatsuのレビュー・感想・評価

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)
4.0
スクリーンの向こう、ではなくまるですぐ隣で、誰もが傷つき傷つけ合いながら、生きていた。

21年前とは思えないリアリティのある原作、エチュード的シーンを成立させる丁寧に紡がれた脚本、役者同士のぶつかり合いを真正面から映し出す監督、全てが織り成すドキュメンタリーのような家族のかたち。男の身勝手、女の我儘、不器用な大人と子ども、斜行エレベーター。"Dear Etranger"、出会い、別れ、発見する。

宮藤官九郎が実に清々しいクズの役で好感度が上がった。
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