バツイチ子連れ再婚夫婦の、思春期の子供を持つ親の難しさを描いた作品。
夫の浅野忠信は2人の子供を持つ田中麗奈と再婚するが、新たな命を授かった事をキッカケに、長女の様子がおかしくなり父親を拒否し始め、実の父に会わせて欲しいと言い出すが、妻は反対する。
一方で、元嫁寺島しのぶに連れられていった実の娘との関係は良好で、こちらも再婚しているが定期的に父娘で会っているのに不公平だと長女が怒る。
それには訳があるのだが、なかなか言えない親のもどかしさ、苦悩、葛藤、苛立ちを上手く表現されている。
今は子連れ婚は珍しくないので、同じ様な問題を抱えている人も多いんだろうなぁ…
親の離婚を経験するとやはりそれがベストな選択だったとしても、傷つくのは子供だ。
にしても長女は態度悪過ぎて出て行けと言いたくなった笑
元々他人である夫婦ですら関係を築いていくのは難しいし、自分の好きな人でもないから長女の気持ちも分かるけど…
なかなかに重く、色々と考えさせられる作品でした。
