こばまさ

ワンダー 君は太陽のこばまさのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.2
シネマdeショーのお時間です。
第3回目は、ちぃちゃん選定作品
『ワンダー 君は太陽』

かなり前から観ようとはしてたけど、なかなかタイミングが無くて今日まで観てなかった本作。
名作なのは折り紙付き!いざ出陣!🎞


-主人公オギーは、遺伝子の疾患(トリーチャーコリンズ症候群)で生まれつき変形した外見を持つ10歳の少年。
27回もの手術を受け、入退院を繰り返しながらも家で学習を続け、5年生になる年に初めて学校へ通う事になる。
学校で友達を作りたい気持ちもあるし、勉強したい気持ちもあるオギーだが、その見た目から嫌な思いを沢山してしまい、自分を塞ぎ込んでしまう。
家族の懸命な支えもあり、再び学校に戻るオギー。
次第に、彼の人間性の魅力に気づき始めるクラスメイト達-

“これ、誰が観ても泣くでしょ…”


勝手にジャケとタイトルから推測して、太陽に当たるといけない難病だと思ってました…
あのヘルメットは、顔を隠す為だったのか。

スターウォーズが大好きで、宇宙が大好きで、好奇心旺盛な少年オギー。
きっと、どこにでもいる普通の子ども。
唯一違うとしたら、その見た目だけ。

どんなストーリーか把握した頃、その後の起承転結も容易に想像出来そうなのに、その期待をいい意味で裏切る構成。
誰もが、このオギーに感情移入し切った段階から、スポットライトが目まぐるしく動く。


まずは、オギーの母親役のジュリア・ロバーツ。
有名どころだと『プリティ・ウーマン』と『オーシャンズ〜』ぐらいしか見た事なくて、やっぱりこの人は人を惹きつける魅力があるんだって思い知らされた。
明るくて、厳しくて、でも優しくて、しっかり者の母親役が見事にハマってた。

オギーの父親役、オーウェン・ウィルソン。
調べてみたら、彼の出演作で鑑賞済なの、まさかの『アルマゲドン』のみ…
父親というより、オギーと友達の様に接するユーモアのある、頼りになる存在。
現代社会の理想の父親像なのかも知れない。

オギーのお姉ちゃん役、イザベラ・ヴィドヴィッチ。
手のかからない完璧な姉を演じるも、本当は母親から構ってほしいし、話を聞いてほしい多感な時期の15歳。
これはこの作品抜きにしても、長女あるあるなのかなって思う。

そして、愛犬のデイジー。
この鉄板ストーリーにワンちゃんまで出すなんて、鬼に金棒じゃん…


他にも、学校の校長先生、オギーのクラスメイトのジャックとサマー、お姉ちゃんの親友のミランダなど、本当に魅力的なキャラクターが随所に散りばめられていて、どこを切り取っても誰の話でも共感できてしまう。

この映画の主人公はもちろんオギーだけど、全員が主人公にも見えてくるし、大事なのは人を見た目で判断せず、内面を見ることなんだと教えてくれる。

“オギーは見た目を変えられない
私たちの見る目を変えなくてはいけない”

やはりこの作品は、紛れもない名作でした。



ちぃちゃん、お疲れさま〜!
心温まる映画とは、まさにこの事だね。
誰1人欠けてもいけない、素敵な家族、そして学校の先生や友達。
最初から最後まで素晴らしい作品だった!
次回のシネマも、よろしくdeショー🎞
こばまさ

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